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福祉の仕事に向いている人・向いていない人の特徴とは?16年働いた私が解説
2026年6月8日
福祉の仕事と聞いてイメージしそうな言葉は、
・忙しい
・体力的に大変
・給料が安い
などのマイナスな言葉を思い浮かべる人が多いと思います。
私自身、福祉の仕事を16年間携わってきましたが、たしかに上記3つの言葉は間違いではないと思います。
しかし、これだけ悪いイメージの強い福祉の仕事を志す人が多いのも事実です。
私は以前働いていた職場で、人事の業務にも携わっていて、スタッフを採用する為の面接も行っていました。
私が面接を担当した人は1年間で15人はいたと思います。
れほど大きな事業所ではなかったので、 福祉の仕事を探している人は多いんだなと感じていました。
ではなぜそんなに忙しく、体力的にも大変で、給料が安いのに、福祉の仕事を目指そう思うのでしょうか?
これは私の個人的な考えですが、 「誰かの役に立ちたい」という思いと、 誰かの役に立つことで、 「自分の存在を認めたい」 という思いがあるからではないでしょうか。
そんな福祉の仕事ですが、 やっぱり向いている人もいれば向いていない人もいます。
16年間福祉の仕事に従事し、面接なども行ってきた私の目から、 どのような人が福祉に向いているのか、そしてどのような人が向いてないのかを、みていきたいと思います。
○福祉の仕事に向いている人
①思いやりのある人

これは基本的なことになりますが、いわゆる「思いやり」のある人は、福祉の仕事に向いていると思います。
高齢者や障害者、児童などに限らず、人に対して「思いやり」のある人は、「気配り」や「心遣い」ができる人が多く、困っている人を見かけた時に、手を差し伸べられる立派な方が多いと思います。
ただ思いやりの心は持っていても、困っている人を見かけた時に、なかなか勇気が出ずに何もできない方も多いと思います。
そのような方で、何もできなかった自分を責めてしまう人もいると思いますが、そんなに悲観する必要はないと思います。
実際そのような人の方が多いと思いますし、そういった場面で手を差し伸べられる人の方が圧倒的に少ないでしょう。
だからと言って、手を差し伸べられなかったことに対して罪悪感を持てるだけでも、相手を思いやる気持ちがある証拠ですので、福祉の仕事に向いていると言っても良いと思います。
②人に対して「気付き」ができる人

思いやりのある人は、人が困っている時に手を差し伸べようと考えますが、 手を差し伸べる前に、 「この人、何かに困っていそうだな」 と、相手に対して「何か様子がおかしいな」 「いつもと違うな」と変化に気付ける人は、福祉の仕事に向いています。
「気付き」ができる人は相手に対して、「何かいつもと違う」 ということがあれば、それを察知してトラブルを未然に防ぐことができるようになります。
もしトラブルが発生してしまっていても、事前に異変に気付いていれば、慌てることなく、 問題解決に着手できるでしょう。
そうゆう点から、「気付き」のできる人は、福祉の仕事に向いていると言えます。
ただし「気付き」ができても「思いやり」がなければ、そのまま放置してしまう可能性もあるので、「思いやり」と「気付き」のセットで持っていないと難しいかも知れません。
③自分を演じられる人
これはなかなか難しい技術になりますが、 「自分を演じる」ことは福祉の仕事において、とても大事なことです。
「自分を演じる」とはどういうことでしょうか?
福祉の仕事において、人間関係のトラブルは日時茶飯事のように発生します。
人間関係のトラブルの時に間に入って、お互いの話を聞き、双方の言い分を理解した上で解決策を考えますが、 このトラブルに真正面から向き合ってしまうと、自分自身のメンタルがやられてしまいます。
ここで大切なことは、利用者間のトラブルを客観的に見ることです。
トラブルを解決するのは、 あくまでも「演じている自分」なのです。
そうすることで自分に向けられた責任感や、トラブルの間に入ったことで標的が自分に向けられた時などに、演じた自分に押し付けることができるので、ストレスを軽減できる効果があります。
また障害者の方や高齢者の方でも時々見られますが、特に児童には、大袈裟に表現することで、好感度が上がることがあり、利用者さんとの良好な関係を築きやすい場合が多いです。
この「自分を演じる」という技術は、福祉の仕事において必ず必要という訳ではないですが、 できた方が仕事が楽になると思います。
私が言う「自分を演じる」とは、本当の自分を偽ることではありません。
利用者さんの問題を必要以上に抱え込みすぎず、支援者として適切な距離感を保つことです。
○福祉の仕事に向いていない人
ここまでは、どのような人が福祉に向いているのかをみてきました。
自己中心的な考え方の人や、人を外見で決めつけてしまう人などは、福祉の仕事として論外ですが、以上3点の項目をクリアしている人でも、福祉に向いていない人はいると思います。
それでは、福祉に向いていない人はどんな人なのでしょうか?
①親目線になってしまう人
どんなに思いやりがあって、気付きができる人でも、つい親目線で関わってしまう人は福祉の仕事には向いていないと思います。
それは利用者さんのことを思って関わっているつもりでも、実際は利用者さんが自分が理想とする人になるように関わってしまう人です。
例えば利用者さんのことを、「ちゃん付けや君付け」で読んだり、親になったつもりで「しつけ」をしてしまう人です。
このような人は、利用者さんに対して対等に関わることができず、どうしても上から目線になってしまいます。
こうなると支援になりません。
利用者さんの支援をするどころか、逆に利用者さんを苦しめてしまうことになりかねません。
そうなると福祉の仕事は向いてないと言わざるを得ません。
②自分の価値観を押し付ける人
利用者さんの幸せとその人の幸せは、全く違う場合が多いです。
それは利用者さんに限らず、私たち健常者であっても、一人ひとりの幸せは違うはずです。
しかし自分の経験から「人の幸せはこうなんだ」と決めつけて、それを利用者さんに押し付けようとする人がいます。
利用者さんの幸せに限らず、色々な場面での支援において、自分の価値観で利用者さんと関わる人もいます。
そのような方は、利用者さんにとってとても近寄りがたい存在になり、利用者さんのストレスを増大させてしまう危険があります。
自分の価値観を利用者さんに押し付けるようなことはせず、利用者さんそれぞれで、その人に合った最適な対応ができる人が、福祉の仕事に求められます。
③全部自分で背負ってしまう人

利用者さんが何かのトラブルに遭ったり困難な状況に陥った時、福祉に携わるスタッフが必ずその問題を解決できるとは限りません。
それをあたかも自分のせいだと思ってしまって、落ち込んでしまう人がいます。
利用者さんの問題をいつでも解決できる人はいませんし、解決できなかったのは、そのスタッフのせいではない場合が多いです。
大切ななことは、利用者さんが問題を解決できなかった時のフォローの方が大事であり、利用者さんのつらい思いに共感し、痛みを分かち合うことだと思います。
利用者さんの問題を解決できなかった時に、いつも自分のせいにして、落ち込んでメンタルを削ってしまったら、仕事どころではなくなってしまいます。
支援者自身が心身ともに健康でいることも、大切な支援の一つです。
○まとめ
以上、福祉の仕事に向いている人と向いてない人についてみてきました。
福祉の仕事に向いている人の3点は、必ずしも全て必要という訳ではなく、最低でも「思いやり」があれば、できない仕事ではないと思います。
福祉の仕事は決して楽な仕事ではありません。
しかし、人の人生に寄り添い、その人らしい生活を支えることができる、とてもやりがいのある仕事です。
最初から完璧な支援者である必要はありません。
思いやりの気持ちがあれば、経験を積みながら「気付き」や「支援の技術」は身につけていくことができます。
福祉の仕事に興味がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。
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