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引退馬の余生について考える|第二の活躍の場
2026年6月16日
〇第二の活躍の場
競走馬は、競馬で早く走るために産まれてきました。
そしてどの馬よりも強くなり、その血を受け継いでいく子孫を残すことが求められています。
しかし全ての競走馬が早く走れる訳ではありません。
競馬で華々しくデビューしても、一度も勝つことなく引退する馬の方が、圧倒的に多い世界です。
早く、強く、大きいレースを勝って、種牡馬や繁殖牝馬になる馬なんて、ほんの一握りしかいないのが現実です。
では、そのほとんどの側である一度も勝てなかった馬は、引退後どのような活躍の場があるのでしょうか?
①地方競馬へ
JRAでは、2歳の6月から新馬戦が始まり、若駒が続々とデビューしていきます。
JRAの場合、新馬戦で勝つか、負けた場合未勝利戦で勝ち上がらないと、上のクラスに上がれません。
そして未勝利戦は3歳の9月で終了してしまうので、それまでに勝たないと、JRAでのレースに出ることが極端に少なくなってしまいます。
そのため、地方競馬に移って、新天地で活躍を目指す馬が多いのが現状です。
地方競馬の場合、JRAとは異なり1着にならなくても2着や3着などでも、条件をクリアすれば上のクラスに上がることができます。
なのでJRAと比べて、より長く活躍できる期間があります。
もしその地方競馬で何連勝もしたら、再びJRAに戻れるチャンスも出てきて、実際に地方競馬に移ってからJRAに戻ってくる馬も、時々見かけます。
②乗馬
地方競馬に移籍しても全く活躍できなかった馬や、地方競馬に移籍しても活躍できる見込みのない馬でも、乗馬として活躍できる可能性が残っています。
しかし乗馬になるには、それなりの能力が必要です。
競走馬とは違い、早く走る能力は必要ありませんが、障害をきれいに飛び越える技術や落ち着いて騎手の指示に反応できる能力も必要になります。
気性が強くて暴れん坊な馬には、乗馬は向いていません。
乗馬になるためには、乗馬に必要なスキルを得るために、それなりの訓練を受けなければなりません。
競走馬としての能力がなかった馬でなくても、乗馬で活躍している馬はいます。
2018年の有馬記念を勝ったブラストワンピースは、種牡馬になることができず、新天地として乗馬となり、今現在色々な乗馬の大会で活躍しています。
③ふれあい牧場
全国には、様々なふれあい牧場があります。
例えば千葉県のマザー牧場や成田ゆめ牧場などです。
ちいさなお子さんから大人まで、馬に餌をあげたり簡単な乗馬をしたりして、馬とふれあうことができます。
以前のブログ記事で紹介したTCC引退競走馬支援クラブでも、馬とふれあう牧場を全国で運営しています。
このようなふれあい牧場で活躍する馬の条件としては、特別な乗馬のスキルは必要ありませんが、やはりおとなしく落ち着いた性格が適しているでしょう。
④ホースセラピー
馬は長い間、人と一緒に暮らしてきました。
人と一緒に暮らせるということは、人に対して従順であり、穏やかな性格で、人にとって安らぎを与えてくれる存在だと言っても良いと思います。
ホースセラピーとは、ふれあいや乗馬を通してストレス解消や身体機能の回復など、様々な効果が期待できるセラピーです。 ホースセラピーは全国の様々な乗馬クラブなどで体験ができます。
ホースセラピーは今後、
・ストレスを抱えて不登校になった子供たち
・仕事や人間関係などで心を痛めてしまった人
・身体的な障害などで歩行や運動が難しい人
などの心身の改善に期待でき、より多くの馬たちの活躍を願うばかりです。

⑤研究馬
引退した馬がJRAの研究施設や獣医学部などに送られて、強くて丈夫な馬を作るための医学研究や生態研究に使われます。
引退競走馬の中には、獣医学の研究や馬の健康管理に関する研究に協力する馬もいます。
私自身まだ詳しく調べ切れていない部分もありますので、今後さらに学びながら記事で紹介していきたいと思います。
○活躍の場の可能性
以上5つの引退馬の活躍の場を紹介しましたが、全ての馬がこれらの場で活躍できるとは限りません。
前のブログ「引退後の余生に興味を持った理由|競走馬の引退後について考えたこと」でも書きましたが、引退した馬が行方知らずになっている馬も多いのが現実です。
このような行方知れずになってしまう馬を減らしていく為には、上で紹介したような活躍の場を増やしていくしかないでしょう。
その中でも私が特に可能性を感じたのが、③のふれあい牧場と④のホースセラピーです。
マザー牧場や成田ゆめ牧場などの色々な動物がいる牧場では、預かれる馬の数はほんの数頭程度になってしまいますが、 TCCなどの引退馬支援団体では、数十頭レベルで管理することができます。
このような引退馬支援団体が運営する牧場がもっと増えていけば、行き場のない引退馬が安心して余生を送れるようになると考えます。
またホースセラピーは今後、かなりの需要があると見込んでいます。
これは昨今、ストレスを抱えた子供たちや、精神的に追い詰められ心の病を患う人が多くなっているからです。
私もその一人でした。
私が適応障害に罹患している時に通った心療内科が、いつも患者でいっぱいだったことが、それを証明していると思います。
私が適応障害の時、ホースセラピーを知っていれば、もっと早く心が軽くなったかも知れません。
これからは、引退馬が活躍できる第二の場が、更に増えていくことを願います。

○最後に
今週も当たり前のように競馬が開催され、競走馬たちは、一生懸命走っています。
私も競馬ファンの一員として、自分の購入した馬券に期待を込めて、一生懸命応援します。
そしてほとんどがハズれるのですが、その時は悔しがり、たまに的中すると大喜び、と一喜一憂しています。
そんな競馬を夢中になって観戦している時、ふとこの馬は引退したらどうなるんだろうと思うことが多くなりました。
私も、このブログで引退馬の余生について紹介していくだけではなく、実際に直接引退馬の支援に携わることを夢見ています。
全ての競走馬が安心して引退後の余生を送れる日が訪れることを願って…
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