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ストレスの限界で心はどう壊れる?|福祉と介護を経験した私が気づいた心のサイン
2026年7月7日
人の心は、ある日突然壊れるわけではありません。
少しずつストレスが積み重なり、限界を超えた瞬間に一気に崩れてしまいます。
私自身、障害者福祉の仕事と父の介護が重なったことで適応障害になりました。
今回は、その経験から「心が崩れる瞬間」についてお話しします。
私は障害者福祉の仕事に16年間従事し、両親の介護も経験してきました。
その中で一時期、適応障害を患い、1年半の休職も経験しています。
そして私が適応障害になった原因が、紛れもなく障害者福祉の仕事と父親の介護からくるものでした。
今回は私の経験からみた、人の心が崩れていく瞬間について、書いていこうと思います。
〇心が壊れる前兆|私が最初に感じたストレスのサイン
私は障害者福祉の仕事を16年間従事していますが、何回も転職を経験し、現在で4つ目の職場になります。
そして私が心を崩したのは、2つ目の職場でした。
その2つ目の職場は、東京の知的障害者の生活介護事業所でした。
その職場に入った頃は、とても働きやすく、私自身利用者さんと良好な関係を築けており、楽しく働けていました。
しかし転職してから1年半になろうとした時です。
私は職場の上司である施設長から、サービス管理責任者になるように推薦され、その資格を取ることになりました。
そして半年掛けてサービス管理責任者の資格を取得し、晴れてサービス管理責任者として勤務するようになりました。
サービス管理責任者になると、利用者さんの個別支援計画の作成という業務が主になり、利用者さんと直接支援することができなくなるのですが、なぜか人員不足の為、直接支援にも入ることになりました。
そして計画を作成すると、その利用者さんとその保護者の方に説明し、了承を得る必要があります。 このように私の業務は一気に膨れ上がり、徐々に私のキャパシティが減っていきました。
ちょうど同じ頃、父のアルツハイマー型認知症が徐々に悪化し始めます。
仕事中に何度も父から電話があったり、妻から早く帰ってきてほしいと催促されたりと、こちらの方でも、私の心を徐々に蝕んでいきました。
こんな感じで少しずつ限界を感じ始めてきた私ですが、以前の記事でも書いたように、熱中症のような症状が現れ始めました。
私は軽い熱中症だと思い、仕事を早退して病院を受診したところ、処方された薬が抗精神薬だったのです。
これが、心が崩れる予兆だったのかも知れません。
〇ストレスが限界を超えた瞬間|心と体に現れた症状
その後、熱中症のような症状はなく、落ち着いていました。
しかし、上司からの叱責や上司と保護者との板挟みになることが頻繁になると、一気に身体の不調が顕著に現れ出しました。
・通勤途中に気分が悪くなり動けなくなる
・職場の更衣室で急に涙を流して嗚咽するほど泣いてしまう
・朝になると気持ち悪くなり起きれなくなる
このような症状が一気に私を襲いました。
そして人生で初めてメンタルクリニックを受診したところ、「適応障害」と診断されたのです。
適応障害と診断されてから、2週間仕事を休みました。
しかし、復帰してからも仕事に行けたり行けなかったりを繰り返して、1ヶ月後には1年半の休職をすることになってしまいました。
そして休職中にその職場を辞めることになりました。
○心の崩れは器の水が溢れ出した感じ
このように私の体験を振り返ってみると、少しずつ器に水が溜まっていき、心が崩れる瞬間は、器の水がいっぱいになって溢れ出してしまった感じでした。
人間生きていれば、ストレスの一つや二つは当たり前のように経験しているはずです。
それでも心を崩すことはなかったと思います。 私もそうでした。
小さい頃から、親に怒られて、学校の先生に怒られて、社会人になっても色々怒られてきました。
それでも心が崩れなかったのは、まだ心という器に余裕があったからだと思います。
今回私の心が崩れてしまった原因は、職場でのストレスと親の介護というダブルパンチを食らったことだと思っています。
どちらかだけだったら崩れることはなかったかも知れません。
人はストレスやプレッシャーを感じても、それを忘れたり受け流す能力を持っているものだと思います。
だから多少のストレスやプレッシャーであれば、心を崩すことなくやり過ごせていたのでしょう。
しかし、ストレスがジャブのように、自分の心を少しずつ叩き続けると、器の水も限界に達してしまい、心が崩れてしまうのだと思います。
私の場合は仕事と介護のダブルパンチでしたが、人によっては仕事だけでも心が崩れてしまう人もいるでしょう。
同じように介護だけでも心が崩れてしまうこともあると思います。

〇ストレス耐性は人それぞれ違う
ストレスやプレッシャーなどの心身にダメージを与える要素が、どれくらいで心が崩れてしまうのかは、人それぞれで個人差があるでしょう。
これは慣れや努力で何とかなる話ではありません。
私自身の経験からみてもそうでした。
私は一度適応障害を克服し、仕事に復帰しましたが、次の職場でも同じように、心を崩し掛けたのです。 その原因も前回と同じように、上司のストレスでした。
また父の介護に限界を感じ、父を有料老人ホームに入所させた時期と重なっています。
そして私は心身の限界を感じ、あの時と同じ状態にならないように、退職を決意しました。
他人から見たら世の中を甘く考えていると批判する方もいるかも知れませんが、これは私にとって考えられる身を守るための唯一の手段でした。
一度適応障害を克服しても、私のストレス耐性の器の大きさは変わらなかったのです。
○最後に

これからも今までと同じように、ストレスやプレッシャーなどの心的な負担がある一定の限界を超えてしまうと、私の心は崩れていってしまうでしょう。
そうならない為に、自分自身で予防線を張って、ストレスが限界を超えないように気をつけていかなければなりません。
誰もがこの自分の心的負担の限界値を知っていれば、適応障害や鬱などに罹患せずに済むかもしれませんが、そんなことは不可能と言ってもよいでしょう。
それはとても難しいことです。
ただ心が崩れかける予兆は、気づくことができるかも知れません。
・いつもの自分とちょっと違う
・なんか気分が乗らない
・朝起きるのが辛くなってきた
・夜中に何度も目が覚めるようになった
・風邪を引いた訳じゃないのに怠さを感じる
など、症状は人それぞれだと思いますが、
「何かいつもと違うな」
と思うことが1つでもあれば、心の限界を疑ってみてもよいのかも知れません。
これは自分自身を守るとても大切なことですので、 「自分は大丈夫」 と思って受け流すことはせず、 しっかり自分と向き合ってみることをお勧めします。
心は目に見えないからこそ、自分でも限界に気付きにくいものです。
だからこそ、「いつもと違う自分」に気付いてあげられる一番の理解者は、自分自身なのだと私は思っています。
心がつらくなった時は、プロの力を借りるのも一つの方法です。厚生労働省では、様々な相談窓口をまとめた特設サイトを公開しています。
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