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認定NPO法人引退馬協会とは?引退馬支援の活動内容と支援方法を紹介
2026年9月6日
引退した競走馬が、その後どのような余生を送るのか。
競馬ファンの方であれば、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
私もその一人です。
一頭でも多くの競走馬が、競走生活を終えた後も安心して暮らすことができればと思います。
そして、そのために長年活動を続けている方々がいます。
以前このブログでは、引退馬支援活動を行っている「TCC 引退競走馬ファンクラブ」を紹介しました。
今回は、それよりも長い歴史を持ち、約30年にわたって引退馬支援に取り組んでいる「認定NPO法人引退馬協会」を紹介したいと思います。
「TCC 引退競走馬ファンクラブ」は2016年から活動を開始しています。
一方、「認定NPO法人引退馬協会」の前身となる「イグレット軽種馬フォスターペアレントの会」は1997年に設立されました。
その後、1998年にはフォスターペアレント制度によるフォスターホースの繋養を開始し、2011年には現在のNPO法人引退馬協会が設立されています。
長い年月にわたって引退馬支援を続けてきた引退馬協会は、どのような活動を行っているのでしょうか。
今回は、その活動内容を見ていきたいと思います。
※認定NPO法人引退馬協会の詳しい活動内容については、記事内のリンクから公式サイトをご覧ください。
認定NPO法人引退馬協会のサイト→https://rha.or.jp

4つの活動の軸
引退馬協会では、引退馬を支援するための活動を大きく4つの軸に分けています。
①「守りたい」を形にする
②最終ステージまで見守る
③引退馬の状況を良くする
④「守りたい」を広げる
引退馬を支援したいと思っていても、「自分には何ができるのだろう」と迷う方もいると思います。
引退馬協会では、そうした「守りたい」という気持ちを、さまざまな形で支援につなげる活動を行っています。
今回は、その中から代表的な4つの事業について紹介します。
- フォスターペアレント事業
- 馬と人のふれあい事業
- 再就職支援プログラム
- 引退馬ネット事業
それでは、それぞれどのような活動なのか見ていきましょう。
フォスターペアレントとは
フォスターペアレントとは、複数人の里親会員が一頭の馬を支える制度です。
この制度によって支えられている馬を「フォスターホース」と呼び、安定した環境の中で終生繋養します。
引退馬協会の活動を知るうえで、最初に知っておきたい制度の一つです。
ナイスネイチャやタイキシャトル、メイショウドトウなど、競馬ファンの方なら一度は名前を聞いたことがある名馬も、フォスターホースとして多くの方々に支えられてきました。
なお、ナイスネイチャとタイキシャトルはすでに亡くなっていますが、その生涯の最後まで多くの人に見守られました。
一頭の馬を一人だけで支えることは大変です。
しかし、多くの人が力を合わせることで、一頭の馬を支えることができます。
それがフォスターペアレント制度なのだと思います。
馬と人のふれあい事業とは
馬と人のふれあい事業では、実際にフォスターホースが暮らしている牧場を訪問・見学するツアーや、馬について学ぶ講習会など、馬を身近に感じることができるさまざまなイベントが開催されています。
会員向けのイベントだけではなく、一般の方が参加できるものもあります。
単に寄付や会費によって支援するだけではなく、実際に馬と触れ合いながら、引退馬について知ることができる機会が用意されているのも特徴だと思います。
再就職支援プログラムとは

競走馬は、競走生活を送っている間は「速く走ること」を求められます。
しかし、競走生活を終えた後には、乗馬などとして人と穏やかに過ごすことが求められる場合があります。
そのためには、競走馬として身につけてきた能力とは異なる、人との関わり方を身につける必要があります。
引退馬協会では、再就職支援プログラムを通して、引退競走馬が次の馬生を乗馬などとして生きていくための馴致・調教を行っています。
馬の適性を見極めながら再調教を行い、その後はその馬に適した場所へつなげる活動も行われています。
競走馬としての人生を終えた後にも、別の場所で活躍できる道をつくる。
これも引退馬の未来を支える大切な活動だと思います。
引退馬ネット事業とは
引退馬ネット事業は、引退馬を引き取って養う人をサポートする活動です。
引退馬協会だけですべての引退馬を支えることには限界があります。
そこで、引退馬を引き取って繋養する人たちを支援することで、より多くの馬を支えることを目指しています。
こうした活動を通じて、引退馬を支える人や団体の輪を広げているのです。
一頭の馬を直接支えるだけではなく、「馬を支える人を支える」。
この考え方は、引退馬支援を広げていくうえで、とても重要なことではないでしょうか。
引退馬協会を支援する方法
ここまで紹介してきた活動以外にも、引退馬協会を支援する方法があります。
会員になることはもちろん、寄付やオリジナルグッズの購入、ボランティアへの参加など、自分に合った方法で支援することができます。
「いきなり馬を支えるのは難しい」と感じる方でも、自分のできる範囲から支援できる方法が用意されています。
会員になるには
引退馬協会には、いくつかの会員制度があります。
フォスターペアレント会員
フォスターペアレント会員は、引退馬協会が所有するフォスターホースを直接支える会員です。
会費は月額1,000円で、これに加えて馬の維持管理費として月額2,000円(0.5口)からとなっています。
一般会員
一般会員は、引退馬協会の活動全体を支える正会員です。
会費は月額1,000円です。
後援会員
後援会員は、毎月の会費が寄付として扱われる会員制度です。
会費は月額1,000円からとなっています。
賛同会員
賛同会員は会費が無料で、ボランティアやイベントへの参加資格があります。
このように、引退馬協会では「馬を直接支えたい」という人だけではなく、「まずは活動を応援したい」「ボランティアとして関わりたい」という人にも、それぞれの立場に合った参加方法が用意されています。
※会費や制度の内容は変更される可能性がありますので、入会を検討される場合は、必ず引退馬協会の公式サイトで最新情報をご確認ください。
認定NPO法人引退馬協会→https://rha.or.jp
認定NPO法人引退馬協会について思うこと
今回、引退馬協会について調べてみて、改めて感じたことがあります。
それは、約30年という長い期間にわたって、引退馬支援を続けていることのすごさです。
引退馬協会の前身である「イグレット軽種馬フォスターペアレントの会」が設立されたのは1997年。
当時は、現在ほど「引退馬」という言葉が一般的ではなかった時代です。
その頃から引退馬の未来について考え、活動を続けてきたことには、大きな意味があるのではないでしょうか。
ナイスネイチャやタイキシャトル、メイショウドトウなど、競馬ファンに広く知られた馬たちを受け入れてきたことも、引退馬の余生について多くの人が考えるきっかけになったのだと思います。
しかし、引退馬協会の活動を調べてみると、単に有名な馬を支えるだけではありません。
フォスターペアレント制度によって一頭の馬を多くの人で支えたり、再就職支援によって第二の馬生へつなげたり、引退馬ネット事業によって馬を支える人や団体を支援したりしています。
つまり、一頭の馬を支えるだけではなく、「引退馬を支える仕組みそのもの」をつくっているのだと思います。
これは、約30年にわたって活動を続けてきたからこそできることなのかもしれません。
私自身、これまで引退馬についての記事を書いてきましたが、今回あらためて引退馬協会の活動を調べることで、引退馬を支援する方法は一つではないということを知りました。
寄付をする。
会員になる。
ボランティアに参加する。
引退馬について知り、それを誰かに伝える。
どれも引退馬を支えることにつながります。
私も引退馬の余生を考える一人として、自分にはどのような形で引退馬を支えることができるのか、これからも考えていきたいと思います。
そして、このブログでも引退馬支援に取り組んでいる団体や、引退馬たちのその後について少しずつ紹介していきたいと思います。
一頭でも多くの引退馬が、競走生活を終えた後も安心して暮らせるように。
そのために、まずは「知ること」から始めてみませんか。
引退競走馬のセカンドキャリアや穏やかな養老・余生を支えるため、近年は国や競馬関係団体による支援体制も整備されつつあります。公式な取り組みや活動の詳細は、JRA(日本中央競馬会)の案内等もご参照ください。
・参考:引退競走馬の養老・余生等を支援する事業|一般財団法人財団法人Thoroughbred Aftercare and Welfare
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